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こんにちは。収納のプロが建てる「生活感ゼロの家」、運営者の「キリヤマ」です。
みなさん、新築の仕様決めで玄関ドアの鍵をどうするか悩んでいませんか。特に積水ハウスのスマートキーは、価格や種類の違い、後付けできるのか、スマホと連携するプラットフォームハウスタッチの使い勝手はどうなのかなど、気になることが山積みですよね。実は私も最初は、電池交換の手間や、カバンの中で鍵が反応しないといったトラブルを心配して、従来の手動キーで十分ではないかと考えていました。「鍵なんて回せば開くんだから、わざわざ電動にする必要ある?」と本気で思っていたんです。

しかし、実際に暮らし始めてみると、その考えは180度変わりました。買い物袋で両手が塞がっている時や、暗い夜に鍵穴を探さなくて済む快適さは、何物にも代えがたいものでした。今では「スマートキーなしの生活なんて考えられない」と断言できます。この記事では、これから家を建てる方やリフォームを検討している方が後悔しないよう、積水ハウスの電気錠の種類や選び方、そしてよくあるトラブルの解決策まで、私の経験を交えて徹底的に解説します。
この記事を読むことで、以下のことが具体的に分かります。

- 積水ハウスで選ぶべきスマートキーの種類と「ポケットキー」を推す理由
- 導入にかかる初期費用と、30年間の利便性を考えた費用対効果
- 「反応しない」トラブルの原因である振動センサーの仕組みと対処法
- 既存の玄関ドアにSwitchBotなどのスマートロックを後付けする際の注意点
積水ハウスのスマートキー採用を迷う50代へ
玄関ドアの仕様決めで「電子錠にしますか?」と設計士さんや営業担当に聞かれたとき、「鍵なんて手で開ければいい」「贅沢品はいらない」と断ろうとしていませんか?特に私たち50代前後の世代は、アナログな鍵に慣れ親しんでいるため、電動化に対して「故障が怖い」「電池切れが面倒」といったネガティブなイメージを持ちがちです。
しかし、はっきり言います。スマートキーは贅沢品ではなく、これからの「老化対策」として必須の設備です。
私たち世代はこれから、老眼で薄暗い夕方の鍵穴が見えにくくなったり、重い荷物を持って手指に力を入れるのが億劫になったりします。今はまだ「鍵を取り出して、鍵穴に差し込み、回す」という動作が苦にならなくても、5年後、10年後はどうでしょうか?そんな時、鍵を取り出すという動作自体をなくせるスマートキーは、手すりやスロープと同じ「バリアフリー設備」の一つと言っても過言ではありません。「今はまだ大丈夫」と思っていても、家はこれから30年、40年と住み続ける場所です。将来、体が思うように動かなくなった時、雨の中で玄関ドアの前で鍵を探して立ち尽くす数分間がいかに辛いか、想像してみてください。

また、防犯面でも大きなメリットがあります。鍵穴にキーを差し込む時間ゼロで家に入れるということは、背後から不審者に襲われるリスクを最小限に抑えることにも繋がります。特に夜間の帰宅が多い方や、女性の一人暮らし、高齢の両親と同居される予定の方にとって、この「入室スピード」はお金に変えられない安心材料となるはずです。鍵を探してもたつく時間は、防犯上の「隙」そのものです。その隙を技術で埋めることができるのが、スマートキーの最大の価値だと私は考えています。

種類はカードよりポケットキーを選ぶべき理由
積水ハウスで採用できるスマートキー(電気錠)には、主に3つのタイプがあります。カタログを見せられて「どれにしますか?」と聞かれたときに迷わないよう、それぞれの特徴と実用性を整理しました。結論から言うと、選択肢は一つしかありません。
| タイプ | 操作方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| リモコンキー (ポケットキー) |
カバンに入れたまま、ドアのボタンを押すだけで解錠。 | 完全ハンズフリー。 荷物があっても指1本でOK。 鍵を探す動作がゼロになる。 |
キーがやや厚みがある。 定期的な電池交換が必要。 |
★★★★★ |
| カードキー | カードをドアのリーダーにかざして解錠。 | 財布に入る薄さ。 電池不要な場合が多い。 |
結局取り出す必要がある。 読み取り位置に合わせる手間。 財布越しだと反応しにくい。 |
★★☆☆☆ |
| シールキー | スマホや小物に貼ったシールをかざして解錠。 | 好きな物に貼れる。 紛失しにくい。 |
スマホを取り出す手間がある。 デザイン性が損なわれる。 機種変時の貼り替えが面倒。 |
★★☆☆☆ |
なぜ「ポケットキー」一択なのか?
ここで私が強くおすすめしたいのが、「リモコンキー(ポケットキー)」一択です。他の選択肢は考えなくて良いレベルです。
なぜここまで言い切るのかというと、カードキーやシールキーは、結局のところ「取り出して」「かざす」というアクションが必要だからです。これでは、従来のカギを取り出して鍵穴に刺して回すのと、手間の総量はあまり変わりません。「鍵穴を探さなくていい」「鍵穴に刺さらなくてイライラする」という点ではマシですが、「カバンをごそごそ探る」という最大のストレスは解消されないのです。
具体的なシーンでの違い
生活のリアルな場面をシミュレーションしてみましょう。
- 雨の日の帰宅:
傘をさして、片手にスーパーの袋を持っています。カバンは肩にかけていますが、カードキーはカバンの内ポケットの財布の中です。この状況で家に入るには、傘を首に挟んで、濡れた手でカバンを開け、財布を取り出し、カードをリーダーにかざす……。結局、自分も荷物も濡れてしまいますよね。
ポケットキーなら、カバンは肩にかけたままでOK。傘をさしたまま、空いている指一本、あるいは肘などでドアハンドルのボタンを押せば「ガチャリ」。そのまま濡れずに家に入れます。 - 子供が寝てしまった時:
車から降りて、熟睡した子供を抱っこして玄関へ。この状況でカバンから何かを取り出すのは至難の業です。子供を起こさないように、そっとドアを開けたい。そんな時、ポケットキーなら抱っこしたままスムーズに入室できます。これがカードキーだと、一度子供を降ろすか、無理な体勢でカバンを探ることになります。

このように、生活の解像度を上げれば上げるほど、「カバンの奥底にある鍵を探すことなく、指一本でドアが開く体験」が最強であることがわかります。これは一度味わうと二度と物理キー生活には戻れないほど快適です。少し厚みがあるリモコンキーを持ち歩くデメリットよりも、日々の快適さというメリットの方が圧倒的に上回ります。
ここがポイント
採用するなら中途半端にケチらず、必ず「カバンに入れたままでOK」なタイプ(ノータッチ、ハンズフリー、システムキー等と呼ばれます)を選んでください。ここでの数万円の差額は、日々のストレス軽減ですぐに元が取れます。
導入にかかる価格と30年間の費用対効果
「便利そうなのはわかった。でも、お高いんでしょう?」と思いますよね。住宅設備のオプション価格はブラックボックスになりがちですが、積水ハウスの場合、標準仕様の手動キーから電気錠システムに変更すると、メーカーやドアの種類にもよりますが、おおよそ6万円〜10万円程度の追加費用がかかることが一般的です。「鍵ごときに10万円も…」と躊躇する気持ち、よくわかります。住宅ローンが増えるのは誰だって嫌ですからね。
1日たった4.5円の投資
しかし、これを「高い」と切り捨てる前に、少し冷静に計算してみましょう。これから30年間、この家に住むと仮定します。毎日最低2回(外出と帰宅)、家族の誰かが鍵を開け閉めしますよね。実際にはゴミ出しや子供の送迎、来客対応、郵便物の受け取りなどで、1日平均4回以上開閉することもあるでしょうが、ここでは控えめに1日2回で計算します。
30年 × 365日 × 2回 = 21,900回。
もし導入費用が最大の10万円だとしても、1回あたりのコストを計算すると:
100,000円 ÷ 21,900回 = 約4.5円 です。
たった1回4.5円で、雨の日に濡れながら鍵を探すストレスや、重い荷物を地面に一旦置いて鍵を探し、また持ち上げるという腰への負担から解放されるのです。コンビニのレジ袋1枚分の値段よりも安いコストで、毎日の「イラッ」とする瞬間をゼロにできるなら、これほど費用対効果の高い投資はないと思いませんか?コーヒー1杯我慢するよりも、はるかに価値のある投資です。

後付けリフォームは茨の道
さらに重要なのが、「後付けリフォーム」の難易度とコストです。新築時に採用せず、後から「やっぱり電気錠にしたい」と思って玄関ドアごと交換(リフォーム)する場合、コストは跳ね上がります。
リフォーム時のコスト目安
ドア本体代金+工事費+既存ドア処分費で、30万円〜50万円コースになります。
しかも、新築時のように壁の中に配線をきれいに隠蔽することが難しく、露出配線(モールが見えてしまう)になったり、そもそも100V電源が取れずに電池式しか選べなかったりと、機能や見た目が新築時より劣る可能性もあります。
積水ハウスで家を建てる方の多くは、メンテナンスの手間を減らし、長く快適に住むことを重視されているはずです。初期費用の数万円を惜しんで、将来的に数十万円のリフォーム費用を払うことにならないよう、新築時に採用しておくのが最もコストパフォーマンスが良いのです。「迷ったら採用」が鉄則です。
資産価値やメンテナンス性を重視する視点は、積水ハウスと他メーカーを比較する際にも重要なポイントになります。積水ハウスと住友林業のメンテナンス比較などの記事でも触れていますが、最初にしっかり投資をしておくことが、結果的にランニングコストや手間を抑えることにつながります。

プラットフォームハウスタッチとスマホ連携
積水ハウスのスマートキーを語る上で外せないのが、同社が推進する「プラットフォームハウスタッチ(PLATFORM HOUSE touch)」との連携です。これは単なる「鍵を開け閉めするアプリ」ではありません。家の間取り図そのものがリモコンになり、住まい全体をコントロールセンターのように操れる、積水ハウス独自のIoTサービスです。
一般的なスマートロックのアプリ(QrioやSwitchBotなど)は、画面上に「解錠/施錠」というボタンが表示されるだけですが、プラットフォームハウスタッチでは、スマホ画面上に表示された自宅の間取り図にある玄関ドアのアイコンをタップして操作します。これにより、「今、どの鍵を操作しているのか」「窓は閉まっているか」が直感的にわかります。文字を読む必要すらなく、図面を見るだけで家の状態がわかるのです。

主な機能とメリット
- 遠隔操作と施錠確認:
外出先から「あれ?鍵閉めたっけ?」と不安になった経験、誰にでもありますよね。そんな時もアプリを開けば一目で確認でき、その場で施錠も可能です。これにより、外出後の「確認のために家に戻る」という無駄な時間をゼロにできます。もう電車の中でハラハラする必要はありません。 - 家族の見守り機能:
家族が帰宅して解錠した際や、外出して施錠した際に、スマホにプッシュ通知を受け取れます。「子供が学校から帰ってきたな」「おばあちゃんがデイサービスに出かけたな」と仕事中でも把握できるため、共働き世帯や二世帯住宅には必須級の機能です。 - セルフホームセキュリティ:
アプリ上で「警戒モード」に設定しておくと、外出中に玄関や窓が開いた瞬間に通知が届きます。警備会社と契約しなくても、簡易的なセキュリティシステムとして機能します。月々の警備費用を抑えたい方にとっても魅力的な機能です。
このサービスは月額料金(約2,200円〜)がかかる場合がありますが、単なる鍵の操作だけでなく、エアコンや床暖房の操作、HEMS(エネルギー管理)機能なども統合されています。「月額2,000円は高い」と感じるかもしれませんが、ホームセキュリティ機能も含まれていると考えれば、十分に元が取れるサービスだと言えます。
(出典:積水ハウス公式『PLATFORM HOUSE touch』)
締め出し防止とオートロックの設定方法
スマートキー導入を検討する際、一番の懸念点として挙がるのが「締め出し(インロック)」のリスクです。「ゴミ出しのためにサンダル履きでちょっと外に出た瞬間、風でドアが閉まり、ガチャリと鍵がかかってしまった…」という、マンガのような悲劇が現実に起こり得ます。冬の夜、パジャマ姿でスマホも持たずに外に締め出される恐怖は、想像するだけでゾッとしますよね。
積水ハウスの標準設定はどうなっている?
基本的に、積水ハウスの電気錠システムは、工場出荷時設定ではオートロック(自動施錠)機能がOFFになっていることが多いです。これは、マンションやホテルと違い、戸建て住宅においては常にカードキーやスマホを持ち歩く習慣が定着していないため、メーカー側が安全策をとっているからです。つまり、何もしなければ「勝手に鍵が閉まる」ことはありません。
しかし、ご希望であれば設定でONにすることも可能です。防犯意識の高い方は「鍵の閉め忘れ」を絶対に防ぎたいと考えるでしょう。
注意点と私の考え
個人的には、戸建て住宅でのオートロック設定は推奨しません。
特に小さなお子様がいる家庭や、庭いじりをする習慣がある家庭では、ふとした瞬間に締め出されるリスクの方が、鍵を閉め忘れるリスクよりも生活へのダメージが大きいからです。郵便物を取りに出ただけ、回覧板を回しに出ただけ、という一瞬の隙が命取りになります。
それでもオートロックを使いたい場合の鉄壁の対策
それでも「やっぱり閉め忘れが心配だからオートロックを使いたい」という場合は、必ず以下の「締め出し対策」を二重三重に行ってください。
- 暗証番号入力パネル(テンキー)を設置する(最強):
オプションで、ドアの外側にテンキーパッドを付けることができます。これがあれば、鍵もスマホも持たずに締め出されても、暗証番号を入力するだけで解錠可能です。これが最も確実で安全な対策です。オートロック派なら必須オプションです。 - 物理キーを敷地内に隠す(非推奨だが現実的):
庭の物置の中の、さらに分かりにくい場所に物理キー(ディンプルキー)を隠しておく方法です。ただし、防犯上のリスクがあるため、ダイヤル式のキーボックスに入れるなどの厳重な対策が必要です。植木鉢の下などは絶対にNGです。 - スマホを肌身離さず持つ習慣づけ:
風呂上がりでもゴミ出しでも、常にスマホか鍵をポケットに入れる習慣を家族全員で徹底する。…正直、これはかなり難しいと思います。人間は必ずうっかりミスをする生き物ですから、システム(テンキーなど)でカバーすることをおすすめします。
YKK AP製とアルファ製の違いを見分ける
多くの人が誤解していますが、「積水ハウスの鍵」という単一の製品があるわけではありません。積水ハウスの住宅には、主に2つのメーカーの電気錠システムが採用されています。「どっちでもいいじゃない」と思われるかもしれませんが、これが将来のメンテナンスや、トラブル時の問い合わせ先、スペアキーの購入先に関わってくるので、自分の家の鍵がどこのメーカー製なのかを知っておくことは非常に重要です。
| メーカー | 通称・特徴 | 見分け方のポイント |
|---|---|---|
| アルファ(ALPHA) | 「パッシブキー」と呼ばれることが多い。 積水ハウスの戸建て標準仕様。 AC電源(100V)駆動が基本。 |
ドアハンドルのボタンが丸や楕円。 携帯器が少し厚みのある黒やシルバー。 ロゴマーク「α」など。 鍵穴(シリンダー)がカバーで隠れている。 |
| YKK AP | 「ピタットKey」「ポケットKey」。 セキスイハイム等でも採用。 リフォーム用ドア「ドアリモ」で採用。 |
ドアハンドルにカードリーダー一体型。 リモコンキーが薄型。 「YKK AP」のロゴがある。 非常用シリンダーが見えている場合がある。 |
特に注意が必要なのが、中古で積水ハウスの住宅を購入された方や、大規模リフォームをされた方です。積水ハウスの建物であっても、リフォームで玄関ドアだけYKK AP製の「ドアリモ」に変えている場合、中身のシステムはYKK AP仕様になります。「積水ハウスだからアルファだろう」と思い込んで部品を注文したら合わなかった、というトラブルも実際に起きています。
見分けがつかない場合は、引き渡された取扱説明書の表紙を確認するか、ドアを開けた側面(戸先)にある金属プレートの刻印をチェックしてください。そこにメーカー名や型番が記載されています。スマホで写真を撮って保存しておくと、いざという時に役立ちますよ。
積水ハウスのスマートキーでよくあるトラブル
いくら便利でも、機械である以上トラブルはつきものです。「急に開かなくなった!」「故障したかも?」と焦る前に、よくある原因と対処法を知っておけば安心です。ここでは、積水ハウスオーナーが直面しやすい「あるある」トラブルとその解決策をまとめました。
カバンの中で鍵が反応しない時の対処法
「ポケットキーなのに、ドアの前で反応しない!結局カバンから出している」という声をよく聞きます。「不良品なんじゃないか?」と疑いたくなりますが、これ、実は故障ではなく正常な仕様である可能性が高いんです。
犯人は「振動センサー」
積水ハウスで採用が多いアルファ製の電子キーには、防犯(リレーアタック防止)と電池消耗を抑えるために「振動センサー」が内蔵されています。リレーアタックとは、玄関に置いてある鍵の電波を増幅させて車や家を解錠する盗難手口ですが、これを防ぐために、キーが静止した状態が続くと「スリープモード」に入り、電波を一切出さなくなるのです。
つまり、玄関先で立ち話をしていてカバンが動いていない時や、そーっと静かに玄関前に立った時は、キーが「まだ置いてある状態」だと勘違いして眠ったままなのです。この状態でボタンを押しても反応しません。
解決策:キーを起こしてあげる
反応しない時は、カバンを軽く「振って」ください。
振動を与えることでキーが目覚め、電波を発し始めます。これを覚えておくだけで、ストレスが激減します。「あれ?開かないな」と思ったら、カバンをポンポンと叩くか、少し揺らす。これだけで解決します。

電波干渉の可能性も
また、もう一つの原因として「電波干渉(ノイズ)」があります。電子キーは微弱な電波を使っているため、スマートフォンやモバイルバッテリー、他のICカード(Suicaなど)と密着していると、電波が妨害されて反応しなくなることがあります。カバンの中でスマホとキーを同じポケットに入れている場合は、別のポケットに入れるなどして、少し距離を離してみてください。
電池交換の時期とランプ点滅のサイン
スマートキーシステムには、2種類の電源があります。ここを混同している方が意外と多いので整理しましょう。
- ドア本体: 基本的にはAC100V(家庭用コンセント)電源なので、電池交換は不要です。家全体の電気が生きている限り動き続けます。
- 持っている鍵(携帯器): ボタン電池(CR2032など)で動いており、定期的な交換が必要です。
「ドアの電池が切れて締め出された!」という話は、後付けスマートロック(電池式)の話であり、積水ハウスの標準システム(AC電源式)では基本的に起こりません。心配すべきは「手持ちの鍵の電池」だけです。
電池切れのサインを見逃すな
携帯器の電池が減ってくると、ボタンを押した時のLEDランプの点滅回数が変わります。通常は「ピッ」と押して赤ランプが1回点滅ですが、「2回点滅」し始めたら電池切れ間近のサインです。完全に切れて反応しなくなる前に、早めに交換しましょう。
メーカー推奨の交換サイクルは「2年に1回」ですが、毎日頻繁に使う方や、カバンの中で揺れ続けて常に電波を出している状態だと、1年くらいで交換時期が来ることもあります。使用する電池は、コンビニや100円ショップでも買える一般的な「CR2032」が主流ですが、念のため取扱説明書やキー本体を開けて確認してください。精密ドライバーが必要なタイプもあるので、事前の確認が大切です。
停電時の解錠方法と物理キーの重要性
「電気で動くなら、停電したら家に入れないの?」「地震や台風で電線が切れたらどうするの?」という不安。もっともです。AC電源式は電池切れの心配がない反面、停電には弱いという弱点があります。
結論から言うと、停電時は電動での解錠はできません。ボタンを押してもウンともスンとも言わなくなります。
非常用シリンダーの使い方
そのために、すべてのドアハンドルには「隠された鍵穴(シリンダー)」があります。普段はデザイン性を損なわないようカバーで隠れていますが、非常時にはここを開けて、物理的な鍵(ディンプルキー)を差し込んで開けることになります。
しかし、このカバーが意外と外しにくかったり、外し方を知らないといざという時にパニックになります。一度、晴れた休日に「避難訓練」として、カバーを外して物理キーで開ける練習をしておくことを強くおすすめします。ツメの位置や力の入れ具合を体感しておけば、台風の夜に停電しても冷静に対処できます。
絶対にやってはいけないこと
物理キー(ディンプルキー)を家の中に保管したまま外出すること。
普段使わないからと言って、物理キーをすべて引き出しの中にしまっていませんか?システムエラーや停電、落雷による故障に備えて、必ず家族の誰か1本は常時携帯するか、信頼できる実家に預けるなどの対策をしておきましょう。「お守り」としてカバンの奥底に入れておくのがベストです。

既存ドアに後付けする際の注意点
「新築時に採用しなかったけど、やっぱりスマートキーにしたい」
「中古の積水ハウスを買ったけど、普通の鍵だった」
「賃貸のシャーメゾンだけど、スマートロックを使いたい」
こうした場合、SwitchBotロックやQrio Lock、SESAME(セサミ)などの後付けスマートロックを検討される方が多いですが、ここで「積水ハウスの壁」にぶつかることがあります。積水ハウスのドアは、セキュリティとデザイン性を高めるために特殊な仕様になっていることが多く、市販のスマートロックがポン付けできないケースが多発しているのです。
「涙型サムターン」と「スペース問題」
最も大きな障壁が、室内側の鍵のつまみ(サムターン)の形状です。一般的な住宅のサムターンは長方形のような形ですが、積水ハウスのオリジナルドアでは「涙型(ティアドロップ型)」と呼ばれる、ふっくらとした楕円形のつまみが採用されていることが多いです。この形状に対応するアタッチメントが、市販のスマートロックに付属していない場合があります。
さらに、サムターンの土台(座)が大きく盛り上がっていたり、ハンドルとサムターンの距離が近すぎたりして、スマートロック本体を貼り付けるスペースが確保できないという問題もあります。無理やり斜めに貼り付けてすぐに剥がれ落ちた、という失敗談も後を絶ちません。
SwitchBotなど他社製品との適合性
では、後付けは諦めるしかないのか?というと、そうでもありません。メーカー側もこの問題を認識しており、対応が進んでいます。
- SwitchBotロック Proの登場:
最新モデルである「SwitchBotロック Pro」などは、無段階調整が可能なアタッチメントを採用しており、以前のモデルよりも適合率が格段に向上しています。積水ハウスの特殊なサムターンでも、挟み込むように固定できる可能性があります。 - 専用アダプターを探す:
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトで、有志が3Dプリンターで作製した「積水ハウス用サムターンアダプター」が出品されていることがあります。「SwitchBot 積水ハウス アダプター」などで検索すると見つかるでしょう。 - 公式サポートに相談:
QrioやSwitchBotのサポート窓口にドアの写真を送ると、取り付け可能かどうかの判定や、特殊アダプターの提供(または3Dデータの提供)を行ってくれる場合があります。諦める前に一度問い合わせてみる価値はあります。
最終手段:ドアごと交換
後付けデバイスはどうしても「両面テープでの固定」になるため、落下や電池切れのリスクがつきまといます。確実性と美観を求めるなら、LIXILの「リシェント」やYKK APの「ドアリモ」といったリフォーム用玄関ドア(カバー工法)で、ドアごと最新の電気錠に変えてしまうのが一番きれいで安心です。費用はかかりますが、資産価値の向上にもつながります。
積水ハウスのスマートキーで老後も快適に
たかが鍵、されど鍵。毎日の「行ってきます」と「ただいま」の瞬間に、鍵を探すストレスがあるかないかは、生活の質を大きく左右します。
積水ハウスで家を建てるなら、私は迷わず「ポケットキー」タイプの導入をおすすめします。初期費用は数万円かかりますが、その後の30年、40年の快適さと、老後のバリアフリー対策として考えれば、決して高い買い物ではありません。むしろ、毎日使う設備の中でこれほどコストパフォーマンスが良いものは他にないでしょう。
カバンの底をゴソゴソ探る生活はもう終わりにして、ボタン一つでサッと家に入れるスマートな暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか。この記事が、あなたの快適な住まいづくりの一助になれば幸いです。

【積水ハウスで損をしないために】
収納のプロの分析を読んで「積水ハウス」に興味を持たれた方へ。
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